針葉樹の 昼尚暗き森の中

「先生。どう…されやした?」

ふいに百介が 前を行く又市を
縋り付く様に抱きとめたのだ

「こんな処だぁ。確かに人目は有りァせんが
まだ昼日中。
お誘いは嬉しいが、ちぃとばかし早すぎやすぜ?」

哂うように揶揄うように
殊更軽く流そうとする又市の身体を
百介は強く抱きしめる

「・・・月が・・・」
「月・・・?」

見上げれば 歪に切り取られた蒼空に
真昼の月

朧に浮かぶその姿に
百介は 自分の姿を見たと言う

頼りなく 消えそうな
まるで儚い影のようだと

そして無性に悲しくなったと・・・






真昼の月



「月・・・で、やすか・・・」
「月は・・・」

夜に在ってこその月
闇が無ければ

「輝かないンです」

そう囁いて百介は
又市を抱く手に力を込めた

自分の背に回された 又市の手に
力が込もる事を願いながら


<04,01,27>




昼間、空を見てて急に浮かんので
最初は小説にするつもりだったけど、気がついたら絵に・・・(不思議だ)

まぁいろいろと足らない物が有ったりしますが、そこは武士の情(謎?)
見なかった事に★


さぁ、いよいよ百介センセの『攻撃』が積極的になってきました
又さんはどこまで耐える事ができるのか〜?
(もしかして、いじめてる・・・?)













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